時計の電池交換代が勿体無い。
こんなことを思うのは俺だけだろうか?
ちょっとした時計の修理であれば1000円から2500円程度で電池交換はできる。
ただ、俺は自分でもやってみたいと考えたことがあった。
今回は俺の電池交換と時計修理の体験談だ。
結論から言えば、電池交換は決して難しい作業ではない。
専用の道具があれば、誰でも行える。
イラストやプラモデル等の細かい作業が好きな人なら何の問題もない。
ただし、壊すのが心配な人は、大人しく専門業者に頼むべきだ。
あと、あくまでも素人ができるのは電池式のクオーツ時計だけだ。
間違っても機械式時計を修理しようなどと思ってはいけない。
電池修理に至るまで
大切な思い出時計
誰にでも思い入れのあるアイテムはあるだろう。
それは高いとかレアとかの価値ではなく、思い出補正という価値があるアイテムだ。
俺の場合、3本の腕時計がそれに該当する。
- 兄からもらったサルバトーレマーラ
- 父からもらったシチズンエコドライブ
- 実家に長らく眠っていたシチズンクオーツ
これらの時計は機能や価格で見れば大したことはない。
だが、家族の縁を感じる大切なアイテムであり、いつまでも使い続けたいと思っている。
自分で修理をするという選択
だが、思い出のあるアイテムというのは、古いことが多い。
総じてメンテナンスが必要な場合がほとんどだ。
俺の場合、電池交換とバンド交換が必要だった。
専門店に頼めば、電池交換なら1000円から2500円程度でやってくれる。
バンド交換も、バンドさえ買えば無料でやってくれるところが大半だ。
だが、俺はせっかくなら自分で修理してみようと考えた。
確かにプロに頼むのも悪くない選択だ。
大切な時計であれば、失敗したくないという気持ちもある。
しかし、自分で修理すると言うのも、一種の思い出にはなるのは間違いない。
もちろん苦労するかもしれないが、その分だけ大切に使おうともなる。
時計修理工具の購入
修理工具一式は2000円もあれば買える
面倒かもしれないが、修理工具一式は購入した方がいい。
といっても、時計修理工具は高くはない。
家電量販店では高めの修理アイテムが売られていることが多い。
だが、あんなものは素人には必要ない。
必要な修理工具を一式揃えたセットが販売されているからだ。
価格も2000円前後で手に入ってしまう。
一つ持っておけば、ちょっとした作業に役立つのでお勧めである。
こんなおもちゃみたいな色の道具が、時計修理では大活躍するのである。
道具があれば電池交換に限らず、バンド交換もやりやすくなる。
電池の交換
クオーツ時計の電池交換における最初の関門は、裏蓋を開けることだ。
裏蓋の固定方法には主に三種類が存在する。
- スクリューバックタイプ→スクリューオープナー
- ねじ止めタイプ→精密ドライバー
- はめ込みタイプ→こじ開け器
俺の時計は全てスクリューバックタイプだった。
このタイプをあけるには、スクリューオープナーという専用の道具が必要だ。
突起を裏蓋の溝に合わせ、回して開けるのである。
俺のシチズンクオーツの場合、六ケ所の溝が存在する。
このうち三か所に突起を合わせるのだ。
裏蓋を開けると、中からバッテリーホルダーが見えてくる。
ここでやらなくてはいけないのが、電池を取り出して規格を確認することだ。
この際、他の部品を傷つけないように、作業は繊細に行なってほしい。
使われている電池の種類は、取説が無いのであれば、直接見て確認するしかない。
腕時計に使われる電池の種類というのは実に多様である。
化学成分とサイズによってわかれ、種類だけでも50は存在する。
俺の場合は家電量販店でも取り扱いがなかった。
なので、Amazonで購入をした。
この際、規格は完全に一致するものを選んだ方がいい。
数字やアルファベットが似ているものがいくつもあるが、絶対にお勧めはしない。
電池が届いて、俺は恐る恐る交換をしてみた。
もしここで針が動かなければ、これ以上はどうしようもないからだ。
だが、幸い止まっていた時計は再び時を刻み始めた。
この時は本当に嬉しかった。
試行錯誤をしてうまく機能した時の感動こそ、自分で修理することの醍醐味である。
もちろん、専門業者に頼めばそんな心配はいらない。
だが、お金を払っている以上修理はできて当たり前なので、感動なんてものは当然ない。
バンドの交換
バンド交換も俺は自分でやっている。
正直、店頭で扱っているバンドはラインナップが少なすぎる。
おまけに価格帯も高めだ。
- 展示スペースの問題
- 人件費や設備維持費等の店舗運営費の上乗せ
- 契約ブランドのみの取り扱い
俺も一度店舗でバンドを交換したことはあった。
だが、欲しいデザインもなく、出来栄えは正直微妙だった。
なので、俺はネットで交換バンドを購入した。
ネットであれば上記の問題はクリアされる。
自分が求めているデザインや素材のアイテムも見つかるだろう。
ただし、一つだけ問題点があった。
自分で修理をしなくてはいけないということだ。
ただ、簡易的な道具はバンドに付属してくることが多いので、そこまで心配する必要はない。
時計のバンド交換は、電池交換と比べればリスクも少ない。
注意点
失敗したくないなら専門業者に頼め
バンド交換なら問題ないが、電池交換を自分でやるのは注意が必要だ。
いくらやり方がわかっているとはいえ、時計は精密機器だ。
ちょっとした衝撃で内部のパーツが壊れてしまうこともある。
俺も修理して実際に動いているからいいものの、それは結果論だ。
壊していた可能性もあっただろう。
どうしても失敗したくない人は、専門業者に頼んだ方がいい
機械式時計は無理
あくまで自分で修理ができるのは電池式のクオーツ時計だけだ。
それもやっていいのは電池交換までである。
機械式時計を自分で修理するのは、絶対にやめたほうがいい。
使わているパーツ数が桁違いであり、仕組みも複雑だからだ。
俺も愛用の機械式時計が壊れたら、大人しく専門業者に出すことに決めている。
まとめ
腕時計電池交換体験談についてまとめてみた。
専用の道具さえあれば、クオーツ時計の電池交換は簡単に行える。
バンド交換や調整等のちょっとした作業でも役に立つ。
2000円前後で購入もできるので、自分でやってみたい人はお勧めだ。
くれぐれも、機械式を自分で修理するのはやめたほうがいい。