【レビュー】成功を体現した象徴になるはずだったプラモデル

レビュー

俺は車が欲しい。

だが、現実問題として維持費がバカにならないという問題がある。

年間で50万円はかかってしまうだろう。

50万円あったら、いったい何ができるだろうか。

そこで俺が目を付けたのはプラモデルの車だ。

今回は青島文化教材社が手掛けるザ・スナップキットシリーズのプラモデルについての紹介だ。

自分磨きブログのコンセプトと大きくかけ離れるが、まあそこはご了承願いたい。

購入したモデルはランボルギーニのアヴェンタードールSパールホワイトだ。

購入経緯

実車が欲しいが、生活には必要ない

俺は都会に暮らしているため、生活に車は必要なかった。

電車やバス等の交通網が十分に発達しているからだ。

加えて、家は駅前のため、駐車場代は非常に高い。

生活の足としての車ならまだわかる。

俺が住む神奈川県も、交通の便が不便な箇所はいくらでもある。

だが、娯楽のために車を所持するというのは、俺にはできなかった。

維持費がバカにならないからだ。

  • 駐車場代
  • ガソリン代
  • 税金
  • 保険
  • メンテナンスと車検
  • 車本体代金

年間の維持費で50万円前後はかかってしまう。

もちろん、車以外の趣味を全て捨てるなら可能ではあるとは思う。

だが、そんな人生は嫌だった。

調子に乗っていた時代

俺がアヴェンタードールのプラモデルを購入したのは、投資のモチベーションが欲しかったからだ。

あろうことか、当時の俺は投資でスーパーカーを手に入れることを目標としていた。

わざわざディーラーにまで行ってグッズを購入したこともある。

購入当時はそれくらい投資で調子に乗っていた。

といっても、投資の実態はただのギャンブルにすぎなかった。

そもそも、一般人にそんな上手い投資先というのは降ってこない。

そして、俺はほどなくして大金を失うことになる。

ただ、当時は「いつかはランボルギーニ」と思っていた自分がいた。

このランボルギーニのプラモは、自分が目指す成功の姿を象徴したアイテムになるはずだった。

プラモデル

ガンプラとは違う

俺は小学生のころから高校生のころまでガンプラにハマっていた。

ハイグレードやマスターグレードのガンプラをたくさん作ったのは今でも覚えている。

典型的な陰キャだったため、ゲームやロボットといったものが大好きだったのだ。

そのため、プラモデル作りに抵抗は全くなかった。

当時と違うのは、プラモデルの購入目的が純粋に楽しむためから、金儲けというリアルな動機になってしまったことだろう。

箱を開けてみれば、よくある説明書とランナー、シールが入っている。

ガンプラならモビルスーツの解説が書いてある箇所に、実車の説明が書いてあった。

本当に実車のランボルギーニを購入できる人は、まずこのキットを作ることはないだろうが。

箱にはランボルギーニが正式に許可した証であるホログラムステッカーが貼られている。

青島のプラモデルが、ランボルギーニ社のブランド基準に基づいて作られたものである保証である。

ラグジュアリーブランドはイメージが全てである。

たとえ1500円程度のプラモデルだとしても、そこに妥協は許されないのだ。

まあ、日本のプラモデルは品質が高いので心配は無用なのだが。

名前は”楽プラ”だが、意外としんどい

”楽プラ”という名前からして、とても簡単そうな雰囲気がするプラモデルだろう。

だが、実際はそうではない。

というか、プラモデルは拘りだすときりがない沼のようなものである。

確かに本体を作るだけなら簡単ではある。

ボディに塗装は必要ないし、接着剤も使わない。

ゲート跡や合わせ目も目立たない作りになっている。

だが、シール貼りの作業がとにかく細かいのである。

  • ランボルギーニのエンブレム
  • 各種ライトや給排気口
  • 窓フレームやホイール

32分の1スケールのモデルに、これらの小さなシールを貼るのは非常に大変だ。

ピンセットと爪楊枝が無ければ、綺麗に貼るのは至難の業である。

完成してみて

プラモデルは作っている最中が楽しい

まあ、それでも完成するとやはりいいものだ。

苦労してシールを貼った分、嬉しいのは間違いない。

こういったものは、お金では決して測ることのできないものだ。

プラモデルの楽しさは、作り上げるまでがピークである。

完成後は飾っておくくらいしか使い道は無い。

だが、その作品には完成までに経験したいくつもの苦労が詰まっている。

俺は墨入れや塗装、タイヤの艶消しといった処理は一切していない。

だが、それでもこのクオリティーには満足している。

もちろん、半分以上は思い出補正もあるのだろうが。

一番大変だったのは、やはり小さなシール貼りである。

わかりにくいかもしれないが、背面下部にある三つの排気口にもシールが貼られている。

こういった小さな箇所のシールは本当に苦労した。

撮影が難しい

プラモデルというのは作品自体もそうなのだが、撮影も思いのほか難しい。

どんなに魅力的な作品が作れても、撮影が上手くいかなければ魅力は半減するからだ。

俺はいつもDUCLUSの撮影ボックスを使っている。

ただ、やはり埃が目立つという印象だった。

運転席を撮ったのだが、どうにもフロントガラスの埃が目立ってしまう。

何故撮影前に気が付かなかったのだろうか。

ちなみに、赤いボタンみたいのがランボルギーニのエンジンスイッチだ。

始動時は100デシベルオーバーの轟音が鳴り響く。

これは高架下で電車が通った時くらいのうるささである。

好きな人にはいいかもしれないが、大半の人にとっては迷惑な存在だろう。

まとめ

スナップキットのプラモデルについて語ってみた。

なんだかんだ、作っていて楽しかったのは事実である。

こういったスーパーカーは、プラモデルやゲームの中だけの世界で十分である。

一般人が手にいれようとすれば、大やけどすること間違いなしだ。

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