自分磨きにおいて、運動の習慣は大切である。
一流のビジネスマンや経営者はもちろん、パソコン一つで稼いでいるブロガーも、ジムに通っている人は多い。
筋トレと言えば、プロテインやサプリメントが欠かせない人もいるはずだ。
「グランデ(GRANDE)」は、そんなサプリメント月額サービスの一種である。
今回は俺のグランデ使用における実体験をレビューする。
結論から言えば、習慣化づくりにはとても適したサービスだとは思う。
実際、俺もグランデのおかげで、最初のジム通いを継続できたのは事実だ。
ただ、怪しいところも存在する。
結局はジムビジネスのための集客ツールとしか思えない箇所も存在する。
「対組成データをもとに、1万通りの配合パターン」などとうたってはいるが、真意は誰もわからない。
まあ、こればかりは疑いだしたらキリがないのも事実だが。
「グランデ(GRANDE)」とは?
オーダーメイドサーバー
グランデは、トレーニング目的に応じたオーダーメイドのサプリメントを提供するサービスである。
主にジムやフィットネス施設の中に設置されている。
利用者の対組成データをもとに、最適なサプリメントの配合を提供してくれるというものだ。
筋肉をつけるための鍵は、運動、栄養、睡眠の三つである。
この中の栄養の部分を補ってくれるのが、グランデというわけだ。
もちろん、栄養といっても、どんな成分をどれくらい取ればいいのかは人によって異なってくる。
いちいち自分で調べて記録するのも面倒くさいだろう。
だが、グランデなら難しいことを考える必要はない。
- 自動抽出された量を摂取するだけ
- 対組計と同期され、データを蓄積して分析してくれる
- シェーカーをセットしてボタンを押すだけなので手軽
- 1日2回まで使え、月額1,650円〜4400円のコースが存在
少しでも効率的に成果を出したい人には、大変魅力的なサービスだ。
筋トレは勉強と同じで、一朝一夕で成果が出るものではない。
継続をサポートしてくれるグランデの存在は大変ありがたい。
三つのコースと利用料
グランデには利用者の目的に応じ、三つのコースが存在する。
- 代謝アップコース→ダイエット向け 月額1650円
- ボディーメイクコース→程良く引き締めたい人向け 月額2400円
- バルクアップ(筋肉増強)→とにかくムキムキになりたい人向け 月額4400円
これらのコースの中から、自分の目的に合ったものを選ぶことができるのだ。
俺の場合、中間のボディーメイクコースを選択した。
使ってみての感想
習慣化にはもってこい
このグランデの魅力は、なんといっても筋トレの習慣化を確立しやすくすることだろう。
ジム初心者で多いのは、長続きしないという問題である。
契約した時はやる気に満ち溢れていても、時の流れとともにモチベーションは低下していく。
そして、気がついたら1ヶ月に一回しか行かなくなっていたと言う人もいるだろう。
継続できない問題として大きいのは、①参入障壁の高さ、②成果が出ないということである。
とりわえ②に関してはグランデは効果的に機能していると感じた。
俺の場合、週5、6でジムに通っている。
といっても、筋トレは最長でも1時間までしか行わない。
もちろん、準備運動やダウンタイムも含めてだ。
- 一日目 腹筋、背中の日
- 二日目 胸筋、腕の日
- 三日目 下半身の日
- 四日目 休息日
お金を払っている以上、たくさん使わないともったいないという心理はあった。
だが、たくさん通っているうちにそれが習慣化したのが何より嬉しかった。
ジムにたくさん行く→グランデを効果的にたくさん使う→結果が出る→自信につながる→継続できるというわけだ。
最初は仕事後や休みの日の自由時間が減るのが嫌だった。
しかし、人間は良くも悪くも変化に適応する生き物である。
今ではジムに行くのが当たり前の習慣になっている。
お腹が緩くなる
ただし、このグランデはお腹が緩くなるというデメリットがあった。
厳密には、短時間に二回摂取するとお腹が緩くなる。
これは完全に個人的な体質の問題かもしれない。
ちなみに、この現象はパンフレットにも記載されている。
どうやらアミノ酸の摂取による副作用らしい。
最初の頃、俺は1時間のトレーニングでグランデを2回分摂取していた。
どうせ1回でも2回でも価格は同じだからだ。
しかし、あまりにお腹が緩くなるので、摂取は1回分だけに減らした。
トイレの時間が増えるようであれば、それは本末転倒だからである。
トレーニング中に2回飲むにしても、間隔をあける等の工夫が必要なのだと思う。
- 1回目はトレーニング前、およびトレーニング中の水分補給
- 2回目はトレーニング直後
この摂取の仕方が、公式では推奨されている。
俺の場合、ジムのコワーキングスペースで勉強もしている。
なので毎回勉強と筋トレ、合わせて2時間30分くらいは滞在している。
その間にグランデを二回分摂取している。
怪しい箇所
ビジネス戦略のための道具
良いことづくめに聞こえるグランデだが、怪しい箇所もあるとは思う。
まず、間違いなくグランデはジムの契約会員数と収益アップのために利用されている。
実際、俺が通っているジムでは、グランデと水素水の同時契約が必須という条件だった。
契約月と翌月はお試し無料期間だ。
だが、翌々月からはジムの基本料金に加えて、サプリ代と水素水代が請求される。
もちろん、無料期間中に解約もできるので、そこは問題ないと思う。
実際、解約をしている人も普通にいた。
ジムだけが使いたいのに、有料のサプリと水素水まで勝手につけられては困る人もいるだろう。
俺も最初こそ使いはしたが、3か月目からは解約した。
確かにジムに通って体に変化が起きたのは事実だ。
だが、それはグランデの力というよりは、日々のトレーニングの賜物だと思っている。
週5,6でジムに通えば、サプリを取らずとも変化は起きる。
オーダーメイドの成分量など実際はわからない
ここがグランデの最大の問題である。
資料上は「対組成データをもとに一万通りの中から、個人に適したサプリを配合」となってはいる。
だが、本当にそうなのだろうか。
というより、そんなことは技術上可能なのだろうか。
対組成データだけで、個人がどんなものを食べているか、どんな生活をしているかまではわからない。
一応、たまに質問を聞かれ、健康状態のチェックはされる。
- 喫煙はどれくらいされますか
- 野菜は毎日摂取されますか
- 食べるのは早い方ですか
- だるさを感じることはありますか
- 睡眠時間はどれくらいですか
- 最近筋肉痛に悩まされますか
俺は今までこんな質問をされてきた。
ただ、こんな質問だけで個人最適化などできるのだろうか。
内部の仕組み
サプリメントサーバーには”今回はどの成分がどれくらいあります”という棒グラフが表示される。
マグネシウム、亜鉛、グルタミン、アルギニン、各種ビタミン…
だが、極端な話、みんな同じ成分量だとしても、気づきようがない思う。
あの縦長サーバーの中に、そんな高性能な分析装置でもついているのだろうか。
俺はスタッフがグランデのサプリ補充作業をする際、内部を見させてもらったことがある。
内部は上段がサプリ補充タンク、中段が保管スペース、下段が電源ユニットといったところだ。
ちょうどモニターの裏側に補充タンクがセットされており、ここからサプリは供給されていた。
形は抽出口を中心に、回転式のシリンダー形状になっていた。
サプリを入れるための容器が8本ほどセットされており、それぞれにはラベルが貼ってあった。
- パイン
- マスカット
- これ以上入れないこと
詳しく見たわけではないが、こんな感じだったのを覚えている。
まあ、それっぽくは作られているのだなという印象だった。
ただ、これだけで「一万通りもの配合パターン」というのは考え物である。
医学博士監修という権威性
加えて、パンフレットには「医学博士監修の抽出レシピ」と信頼性を集めるための文言もある。
基本的に学者や弁護士など俗に言う権威者を出す理由は、商品に自信が無い時である。
「あの有名な○○さんが紹介しているのだから、安心できるはず」と消費者目線では思うからだ。
ただ、このやり方は詐欺にも使われる常套手段なので、著名人や権威の名前=信頼は危険である。
暗号資産、ネットワークビジネス、投資等の勧誘でも多用されている。
もちろん、これらのことは市販のプロテインにも言えることではある。
結局、疑いだしたらきりが無い。
どこで折り合いをつけるかが大切なのだ。
俺たちは調査員ではない
ジムを利用する理由は様々だとは思う。
だが、少なくともそこには何かしら「自分を磨きたい」という目的があるだろう。
実際、俺の場合は筋トレもあるが、コワーキングスペースの存在も大きい。
勉強やブログで使えるからだ。
サプリメントサーバーの成分量を調査をすることは目的にはなりにくいはずだ。
そんなに嫌なら使わなければいいだけの話だからだ。
代わりのプロテインは山のようにあるし、味もたくさんある。
正直、グランデは味がパインとマスカットの二種類しかないので飽きやすいというデメリットがある。
期間限定でピーチ味も追加されたが、やはり似たような味だ。
一応、プレーンもあるが、要するに味なしである。
ジムは慈善団体ではなく、ビジネスであり、利益を得ることが運営の目的である。
成分量が不安で納得できないのであれば、使うべきではない。
もっとも、身体に必要な栄養素を普段の食事で全て補うのも難しいという現実はある。
結果が出るのであれば過程は問わないという人もいるだろう。
そこに納得できるのであれば、グランデは一つの選択肢としてアリだと俺は思う。
まとめ
サプリメントサーバー、グランデの感想についてまとめてみた。
習慣化づくりにはもってこいのサプリであると感じている。
実際、俺もグランデのおかげでジムが継続できたのは事実である。
ただ、一方でビジネスのために存在するというシステムであることも忘れては行けない。
懸念事項はしっかり自分の中で納得した上で使うことをお勧めしたい。