都会で最強の乗り物は自転車である。
今回は俺が4年間ほど愛用している折りたたみ自転車について紹介する。
アイトンというメーカーが製造していたACE BUDDYシリーズの166AL-1というモデルだ。
といっても、このモデルは既に製造が中止され、現在は扱っていない。
実質後継機種のAIT206-5の情報を記載しておく。
結論から言えば、折りたたみ機能はあるのだが、11.5キロの持ち運びは快適ではない。
値段相応のモデルなので、あくまでも折りたたみ機能のお試し体験用といった感じである。
といっても、俺は特に買い替える理由も無いので、そのまま普通の自転車として使っている。
購入経緯
電車に乗せられる自転車
都会で最強の乗り物と言えば、自転車だ。
渋滞知らずで、車のような高額な維持費もかからない。
ちょっとした外出では、自転車があれば事足りてしまうのだ。
だが、さすがに長距離の移動ではきついものがある。
そこで俺は電車にも持ち込める折りたたみ自転車を購入することにした。
電車に持ち込むための条件
自転車を電車に持ち込むためには、条件がある。
- 車体を全て輪行袋に入れること
- 袋の長さ・高さ・幅が既定の範囲内に収まるようにする
- 混雑時を避け、他の乗客に迷惑をかけない
大型のロードバイクでも、ホイールやペダルを外せば、袋には収納できる。
ただ、毎回電車に乗るたびに分解をするのは正直面倒だ。
そうなると、折りたたみ式自転車こそが、電車での持ち込みには最適な選択となるのだ。
ちなみに、俺が使っている輪行袋はクロノスだ。
耐荷重20kgまで対応の、20インチ自転車まで対応したバッグだ。
ACE BUDDY 166AL-1
俺はAmazonで格安で販売されていた折り畳み式自転車を見つけた。
それこそがアイトンのACE BUDDY 166AL-1だった。
ちなみにアイトン株式会社は大阪に本社を構える自転車の輸出入・販売会社だ。
型番 | ACE BUDDY 166AL-1 |
価格 | 1万6800円 |
ホイールサイズ | 16インチ |
フレーム素材 | アルミと一部箇所にスチール |
サイズ | 横132×高さ94×幅55cm |
重量 | 11.5kg |
折りたたみ機能はもちろん魅力的なのだが、何よりも価格が安いのが購入の決め手だった。
使ってみた感想
とにかく場所をとらない
俺は27インチタイヤのクロスバイクも持っているが、それと比べれば取り回しは簡単だ。
とくにスペースを取らないというのは思いのほか便利である。
一人暮らしの場合でも、室内に保管できるサイズである。
また、屋外の駐輪場に止める場合でも、楽なことが多い。
都会の駐輪場というのは、当たり前のように「満車」の表示が出ている。
特に平日の大きな駅付近はその傾向が強い。
需要に対して供給が圧倒的に足りていないのだ。
ただ、そんなときでも小さな自転車なら、何とか駐輪できるので助かっている。
16インチタイヤの弊害
正直、乗り心地は一般的なシティーバイクやクロスバイクに比べると悪い。
とにかく前に進まないのである。
というのも、折りたたみ機能に特化したモデルのため、タイヤが小さいのだ。
小さいタイヤというのは、不便な点が多い。
- ペダルをこいでもスピードが出ない
- 回転数が多い分、余計な摩擦によるエネルギーロスも生じやすい
- 段差にとにかく弱い
- タイヤの消耗が早い
使っているうちに慣れはするが、最初はその不便さに戸惑うことだろう。
もちろん、加速が早い、軽量でコンパクトというメリットはある。
なお、軽さを追求したため泥除けやバスケット(かご)はついていない。
雨天時はリュックカバーやレインスーツは必須である。
鞄はリュックサックタイプしか選択できない。
11.5kgは思ったほど快適ではない
当初予定していた自転車での輪行は、思ったようにはいかなかった。
というのも、折りたたんだ自転車の11.5キロというのは、思いのほか重たいのである。
ジムに置いてあるようウエイトとはわけが違う。
持てなくは無いのだが、好んでやりたいとはならない。
折りたたみ後も、一部が出っ張っていて持ちにくいため、実際よりも重たく感じるというのもある。
特にペダルは顕著なので、折りたたみタイプに換装した方がいい。
重量 | 特徴 |
~10kg以下(超軽量) | 持ち運びが楽、アルミやカーボン製で価格が高い |
10kg~14kg(標準的) | 多くの折り畳み自転車がこの範囲内 |
14kg~18kg(やや重い) | 電動アシスト機能つき、頻繁に持ち運ばない |
18kg以上(重い) | 折りたためても、手での持ち運びは非現実的 |
結局俺は折りたたみさえも面倒になり、今では普通の自転車として使っている。
これならタイヤの大きな自転車を買った方がよかっただろう。
学んだこと
軽さにこだわる
不便な箇所も多い166AL-1だが、なんだかんだで今も使ってはいる。
だが、もしまた折り畳み式自転車を買うなら、軽さにはこだわってみたい。
中途半端な選択は、かえって不便になるからだ。
中には7キロを切るような自転車も販売されている。
このようなモデルで、折りたたみ自転車の持ち運びをする面白さを味わってみたい。
価格も高すぎるというわけではない。
街乗りレベルであれば問題はなさそうだ。
俺の場合、折りたたみ機能をつかわず普通の自転車のような使い方しかしてない。
耐久性も重視するなら、金を出す
だが、安い価格で軽さを実現しようとすると、必ず耐久性に問題が出てくる。
安全性を失うのは何より危険である。
- フレームのひび割れや変形
- ホイールやスポークの破損
- 最大荷重の低下
- 一般モデルに比べて短い寿命
もし軽さに加えて耐久性も獲得したいなら、高級モデルしか選択肢は無い。
カーボンフレームやチタンフレーム採用モデルなら、耐久性もあるからだ。
だが、当然価格は数20万、30万円と高くなる。
加えて、高価なために盗難のリスクも増えるだろう。
まとめ
俺の愛用自転車アイトンのACE BUDDY166AL-1について紹介してみた。
1万6800円というのは、折りたたみ自転車としては確かに魅力的だ。
だが、いわゆる快適な持ち運びを想定したモデルではない。
走行性も、16インチタイヤのために良くはない。
あくまでも持ち運び用ではなく、場所をとらないコンパクトな自転車として考えてほしい。