「都会における最強の交通手段は何か?」
こう聞かれれば、俺は真っ先に自転車と答える。
自転車ほど便利で維持費も安い乗り物は存在しない。
なお、今回は都会に限った話である。
車について
車そのものは好き
断っておくが、俺は車そのものは大好きである。
車を所持する理由は大きく分けて二つしかない。
- 生活に必要だから
- 車が好きだから
俺の場合、後者に該当する。
道路を行き交う車は頻繁にチェックするし、見たことがない車種がいればつい調べてしまう。
好きなのはやはりデザイン性に優れた外車、特にイタリア車だ。
中でも高級なスポーツカー、つまりスーパーカーは憧れだ。
わざわざグッズだけを買いにディーラーにまで行った経験もある。
表参道や銀座、皇居外苑はスーパーカーが頻繁に出没するので、お気に入りスポットだ。
もちろん、国産車も手軽に味わえるという意味では捨てがたい。
外車に比べ、価格に対しての性能も優れている。
横浜にある日産ギャラリーは頻繁に訪れている。
フェアレディZやGTRの運転席に座れるからだ。
もし十分な年収があるのであれば、憧れの車は是非所持したいと思っている。
維持費という現実問題
だが、現実には維持費という問題がある。
車は高い買い物で購入にも一苦労だ。
出費は購入以降も続く。
- 都会だと高額な駐車場代と外出先の駐車場代
- 年々値上がりするガソリン代
- 万が一の保険
- 車種ごとに異なる税金
- メンテナンス費用
車種にもよるが、都会で車は所持するだけでも、年間約40万円以上はかかってしまう。
そのお金があったらいったい何ができるだろうか。
車のために全てを犠牲にするならまだしも、俺にはできない。
大金を稼いでいるなら話は別だ。
だが、大半の人にとって車にかかるコストは悩みの種だ。
盗難というリスク
憧れの車を苦労して購入しても、盗難というリスクがあることも忘れてはいけない。
日本に滞在する窃盗団が、日頃から車を狙っているのである。
2023年の時点では、年間で8000件の自動車盗難が発生している。
- 都市部 高級車の盗難
- 愛知県 全体の四分の一を占める盗難多発エリア
- 田舎 軽トラックや作業者が狙われる
盗まれてしまえば、解体されて海外に輸出されるのがオチだ。
車は二度と戻っては来ない。
もちろん保険に加入すれば、補償はされる。
だが、高級車や盗難リスクの高い車種は、保険金も高めである。
車両保険も込みだが、年間で15万円以上は覚悟した方がいいだろう。
加えて、好きな愛車が盗まれるというのは、精神的にも相当きつい。
苦労して手に入れたのに、それを犯罪者の金稼ぎに使われるのは腹が立つ。
加えて犯人は捕まらないのでやるせないだろう。
お金が保障されたから大丈夫という問題ではないのだ。
自転車という選択肢
渋滞知らず
都会で困るのは、人通りの多さゆえの渋滞である。
せっかく乗り物を購入したのに、渋滞ばかりでは全く楽しめない。
だが、自転車であれば渋滞も気にせず走ることができる。
降りれば歩道も渡れるので、柔軟な対応が可能だ。
最近ではレンタル自転車なるサービスも存在する。
維持費がほぼかからない
自転車の魅力は、ほぼ維持費がかからないことである。
厳密にはチューブ交換やタイヤ交換代はある。
だが、年間で考えれば一回発生するかどうかの頻度だ。
年間一万円もかからないだろう。
駐輪場代はただ同然である。
運動にもなる
自転車を使うことは運動にもなる。
俺はジムにも通っていることもあり、運動に対して肯定的な考え方だ。
体力が落ちればできることも限られてくる。
日頃の運動習慣を維持するのに、自転車はとても有効なのだ。
長い道のりや傾斜の急な坂道は、最初はつらく感じるかもしれない。
だが、毎日繰り返すことにより、徐々に楽になってくる。
気がついた時は当たり前の存在となり、身体も引き締まる。
渋滞知らずでストレスもなく、これほど快適な乗り物は存在しない。
天候が悪い日は憂鬱だが。
自転車の問題点
年間20万件の盗難件数
盗難という意味では、自転車は車より深刻だ。
車の8000件に対し、自転車は年間で20万件の盗難が発生している。
大きく分けると転売目的の盗難か、借用して乗り捨てる二つのパターンが存在する。
日本で最も盗まれやすいものの一つが自転車なのだ。
- 普及率という母体数の大きさ
- 工具で簡単にロックを外せる
- 需要もあるので簡単に転売ができる
そのため、自転車を所有する以上は盗難に気を付けてほしい。
駅周辺、商業施設、住宅地等、盗難はあらゆるところで発生する。
車と同じで、愛車が盗まれたというショックは大きい。
自転車一台一台には使用者の思い出が詰まっている。
金銭的に保証されればいいという問題でもないのだ。
車と同様、自転車にも盗難保険は存在するので、利用するのも手ではある。
もちろん、保険に入ったからと言って安心はできない。
大切なのは日ごろの防犯対策である。
交通リテラシーが低すぎる
これは自転車というよりは、自転車を運転する人の問題だ。
自転車を使用する以上は、交通ルールはマジで守ってほしい。
- 夜間の無灯火
- 逆走
- 歩道の走行
- ながら運転(スマホ、イヤホン、傘)
このような違反者は本当に目立つ。
当たり前だが、自転車も道路交通法は守らなくてはいけない。
だが、現実問題として取り締まりはほぼされない。
これは警察官の数に限界があることや、違反が軽微とみなされることが多いためである。
もちろん、取り締まること自体は可能である。
警察が取り締まらないのは、取り締まってもメリットが小さいからである。
警察にも当然達成ノルマというのが存在する。
ノルマを達成しなければ、自身の評価や昇進に影響する。
ノルマを達成するためには、検挙がしやすい自動車違反がターゲットとなりやすいのだ。
万が一のリスク
自転車保険には絶対に入ったほうがいい。
東京や大坂等の一部自治体では、加入が義務付けられている。
どんなにこちらが気をつけていても、予測がつかない動きをする人が存在するからだ。
- 急に飛び出してくる子供
- 後方確認をせずにいきなり曲がる大人
- 理解不能な動きをする年寄り
歩行者を傷つけてしまえば、100パーセント自転車側は悪くなる。
当然、多額の賠償金が請求されてしまう。
仮に相手を死亡させてしまえば、数百万~数千万はかかると思ってほしい。
万が一のために、自転車保険は絶対に入ってほしい。
たったの年間5000円程度の保険料で、万が一のリスクを回避できるのだ。
- 対人賠償責任
- 対物賠償責任
- 事故時の傷害保険
- ロードサービス
こういったものが自転車保険でカバーされる。
まとめ
都会における自転車は最強の交通手段である。
維持費も安く、運動にもなるのでメリットは大きい。
ただし、交通ルールや盗難といったデメリットも存在する。
しっかり対策をしたうえで、有効活用してほしい。