【体験談】俺が東京で働くのをやめた理由

コラム

一度でいいから大都会で暮らしてみたい人にとって、東京23区は憧れの街である。

一つ一つの町がとにかくおしゃれで、流行の最先端だ。

俺自身も、一時期東京に住んでみようかと考えたことはあった。

だが、メリットよりもデメリットの方が多かったため、結局はやめた。

最も、これは俺が神奈川という東京の隣に住んでいるからである。

地方の田舎とは条件が違うので、一概に東京に住むことを勧めないわけではない。

東京に行けば成長できる?

高い給料を求めて

俺が東京に行こうと思ったのは、仕事の年収を上げたかったからだ。

東京はただでさえ平均賃金も高く、かつ仕事の機会にも恵まれている。

仮に同じ業界、職種の仕事だとしても、東京に行くだけで賃金は上がる。

まずは東京の暮らしに慣れ、経験を積んだら更なるキャリアアップを考えたりもした。

環境が変われば何かが変わるかも

加えて、今の仕事に飽き飽きしていたということもあった。

毎日同じ職場で、同じ人たちと、同じようなことを繰り返す。

正直、つまらないことこの上ない仕事であった。

楽ではあるが、楽しくはないというやつだ。

「本当にこのままでいいのだろうか」、「東京に行けば、何かが変わるかもしれない」

俺もそんなふうに思っていた時期があった。

洗練された数々の街

東京の魅力は仕事だけではない。

23区は特に一つ一つの町が洗練されているのである。

俺が住む神奈川にも、みなとみらいという大きな街はある。

だが、東京はそんなみなとみらいクラスの街がいくつもあるのである。

最先端の流行も東京から始まるし、ビジネスチャンスも多い。

意識の高い人々に囲まれて暮らせば、俺もさらに自分のレベルを向上させることができるのではと考えたのだ。

まあ、実際は犯罪者、外国人、一般人、超富裕層が混ざり合ったカオスな世界なのだが。

お金が集まるということは、それだけ犯罪者も集まるということだ。

ここは気をつけなくてはいけない。

東京暮らしを断念した理由

満員電車のストレス

まず問題となったのが、名物の満員電車だ。

これは昔東京勤務をしていた際に、経験済みだ。

俺は時間を失うことだけは絶対に嫌だった。

なので、当初から満員電車で通勤することは考えていなかった。

ちなみに、今住んでいる場所は神奈川なので、遠いわけではない。

だが、満員電車はとにかく疲れる。

俺も実家暮らしのころ、実家から東京の飯田橋というところまで通っていたことがあった。

時間にして片道約90分かかっていた。

もちろん、電車で座ることはできないし、遅延や運行停止などもよくあった。

時間もとられるし、ストレスもかかるので、通勤だけで疲れてしまうのだ。

高すぎる引越し費用

満員電車が嫌となれば、職場の近くに引っ越すしかない。

時間という資産が得られるので、その価値は十分にあるからだ。

だが、どうしても引越しの費用がネックとなる。

もちろん、これは東京に限った話ではないが。

  • 不動産会社の仲介手数料
  • 荷物の輸送にかかる費用
  • 引越し先でのさまざまな手続き

安く見積もっても、家賃の5倍から8倍程度の予算がかかるとされている。

もちろん、これに家具の料金は含まれていない。

そして、東京23区の職場まで近い物件というのは、家賃が高めと考えて間違いない。

1ルームで家賃8万程度だとしても、40万から64万ほどはかかってしまうのだ。

間をとって50万程度としよう。

50万円があったら、いったい何ができるだろうか。

究極の競争社会

肝心の仕事のことを忘れてはいけない。

当たり前だが、転職をすれば仕事や人間関係は一から学びなおさなくてはいけない。

もちろん、今までの経験は活きてくるが、それでも最初は大変だ。

そして、仕事というのは競争社会である。

結果を出すことができれば、多くの富を手に入れることができる。

しかし、結果を出せなければ、収入はついてこない。

東京というのは全ての基準レベルが高いのである。

周りを見渡せば、自分より優秀な経歴や経験を持った人たちがゴロゴロいる。

そんな中で、彼らより優れた結果を出さなくてはいけない。

自分では人生で一番努力しているつもりでも、それは他人から見れば当たり前だったりもする。

もっと仕事ができるかと思ったのに、実際は全然ダメだった。

こんなことが平気で起こるのが、究極の格差社会の東京だ。

憧れの東京ライフを夢見るのは構わないが、現実的になることも必要だ。

結局、自分が変わらないと何も変わらない

東京に行くことで、周囲の環境は変わるかもしれない。

だが、環境はきっかけにはなれど、実際に何かが変わるわけではない。

最初こそ新鮮さに溢れた東京ライフが始まるかもしれないが、人は必ず飽きる生き物だ。

給料が高くなったとしても、その分生活コストも高くなっているので、体感は変わらない。

年収が一気に200万程度上がるのであれば別かもしれないが、そんな話は非現実的である。

転職サイトには極端な体験談が掲載されているが、あれは釣りにしか思えない。

結局、環境を変えただけでは何も変わらないのである。

変えなくてはいけないのは日々の習慣であって、住む場所ではないのだ。

今やらなくてはいけないこと

甘い話に逃げるな

まず、甘い話に逃げるなということだ。

転職というのは現状を変える上で、確かに有効な方法かもしれない。

転職サイトや広告のキラキラした体験談を見れば、気分も舞い上がるだろう。

だが、現実はそんなに甘くはない。

転職して成功した人と同じ数だけ、失敗した人もいるのだ。

そこを無視していいところだけを見ると、足元を掬われることになる。

  • ノルマやプレッシャー
  • 人間関係
  • 責任に対して給料が少ない

こういった問題は、どこの職場でも必ずついてまわる。

楽なビジネスなど存在しないし、庶民には降りてこない。

仮にあったとしても、それができるのは努力を継続できる優秀な人だけである。

毎日の副業の習慣

幸い、今の会社は時間だけは確保されている。

残業はほぼ無く、有給は1年間で20日分が本当に使えてしまう。

確かに給料は高くはないかもしれない。

だが、その分時間が確保されていると考えれば、納得はいく。

空いた時間で自分のビジネスを創り出すのが一番の選択なのだ。

「限られた人しか成功しない」という人もいるが、これは転職でも同じである。

むしろ、今の安定した環境を手放してまで転職するメリットは何もない。

まとめ

俺が東京で働かない理由を解説してみた。

確かに東京はキラキラした世界かもしれない。

だが、それと同じくらい格差問題や犯罪が多いのも事実である。

住む場所を変えるだけでは、結局何も変わらない。

変えるべきは、自分自身と日々の習慣なのである。

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