今回はアディダスのスニーカー、グランドコートについてのレビューである。
スニーカー選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてもらいたい。
結論から言えば、値段相応の品質だが、コスパは決して悪くない品である。
テニスシューズという特性上、スニーカーにしてはかなり頑丈にもできている。
ただし、普段履きにも採用する場合、色使いには気を付けてほしい。
特にフォーマル寄りのコーデを好む場合、白色と主張の強いスリーストライプは危険だ。
カジュアルダウンのしすぎを招くことになるからだ。
何故スニーカーが必要になったのか
ジムで使うために新調
スニーカーをわざわざ新調したのは、ジムで使うためである。
運動時に望ましい靴は、スニーカーしかない。
しかし、俺はスニーカーを全然持っていなかったのだ。
ABCマートで扱っているVANSの夏用サーフスニーカーだけである。
流石にこの靴だけでジムで筋トレはできない。
そこでスニーカーを新調することにしたのだ。
普段履きでも使いたかった
スニーカーを選ぶ際、条件がいくつかあった。
- 運動以外のプライベートでも使えること
- 色は白系(持っていない色だったので)
- 価格は5000円以下
特にプライベートで使えるというのは非常に重要なポイントだった。
わざわざジムでの運動のためだけに靴を用意したくなかったからだ。
用途がジムだけに限られてしまうと、使い勝手が悪すぎるのだ。
例えば、俺はジムのウェアは単色無地のユニクロエアリズムを使っている。
エアリズムなら、普段着でのコーデにも取り入れられるので、使い回しがしやすいからだ。
これがスポーツ系のデザインウェアならどうなるだろうか?
- 俊足や爽快さをイメージした柄やプリント
- 夜間の運動でも安心な蛍光色
- メーカーのロゴを前面に押し出したデザイン
こういったものは運動時はいいかもしれない。
アイテム単体で見れば、確かにかっこよくも見える。
だが、それ以外では邪魔な存在になってしまう。
もちろん、用途ごとに分けて服や靴は揃えたいという人にはいいかもしれない。
しかし、それでは保管スペースを圧迫するので、個人的には好きではない。
グランドコートの特徴
シンプルなデザインとアディダスの3本線
グランドコートはクラシックなテニスシューズからインスパイアされたデザインで、シンプルで洗練された外観が特徴だ。
グランドコートを一言で言うなら、スタンスミスやスーパースターなどの本革スニーカーの廉価版といったところだろう。
流石にこれらの本革王道スニーカーに勝つことはできない。
グランドコートの素材は本革ではなく、合成皮革である。
しかし、全身メッシュのスニーカーよりは遥かにマシである。
一応、足の甲の部分にはメッシュ素材が取り入れてあるが、靴紐で隠れるのであまり気にはならない。
デザインはアディダスロゴのスリーストライプ以外は何もない、シンプルはスニーカーである。
俺が購入したのは白ベースに黒の3本線というまさにアディダスのカラーである。
白ベースにしたのは、白の靴を一足も持っていなかったからである。
使ってみての感想
テニス用スニーカーなので頑丈
実物を使ってみて感じたのは、スニーカーにしては頑丈な作りであるということだ。
それもそのはずで、グランドコートはテニス用のスニーカーだからだ。
ランニングスニーカーとテニススニーカーは同じスニーカーでも、大きく違う。
テニス用のスニーカーは前後だけでなく、左右の動きにも耐えられるように作られている。
そのため全体的に頑丈で、重いのである。
ヒールにも硬い素材が使われ、踵を踏んで履くなどといったことはまずできない。
長時間のランニングには向かないかもしれないが、ジムの中で使うくらいであれば全く問題は無い。
頑丈ということは、それだけ長持ちするということでもある。
ロゴの主張が強すぎる
これは完全に俺が色のチョイスを間違えたのが原因だ。
グランドコートの色によっては、アディダスロゴの主張が強すぎるのである。
黒のスリーストライプデザインは一発でアディダスとわかるロゴだ。
もちろん、運動時であれば特に問題にはならない。
スポーツメーカーの靴は推奨されているので、むしろ適しているだろう。
問題は普段着のコーディネートに使う時である。
いわゆるロゴドンのファッションに見えてしまうのだ。
これ見よがしにブランドデザインを見せつけるのは、好意的には思われないことが多い。
特にハイブランドでは、自慢とも受け取られてしまう。
もちろん、アディダスはハイブランドなわけではない。
だが、強すぎる主張はコーデのバランスを崩す原因にもなってしまう。
フォーマルファッションには向かない
この靴をオフィスカジュアルに合わせるのは無理である。
スニーカーというカジュアル靴に、アディダスのロゴが入れば、どうしても足元が悪目立ちする。
要するに、カジュアルダウンのしすぎになってしまうのだ。
俺はテーラードジャケットや襟付きのシャツを普段から好んで着用している。
今回はスニーカーでいい感じにカジュアルダウンができるかと期待したが、正直やりすぎてしまった。
まあ、白のTシャツに黒のテーラードジャケットなら合わせられないことも無いが…
カジュアルコーデにはいいのだが、フォーマルコーデにグランドコートは使いにくい。
そもそもが運動靴なので、当然と言えば当然なのだが。
正直、3本線にベンチレーションホール(通気穴)を採用したアドバンコートのほうがよかったかもしれないと思っている。
ちなみに、「だったら普段着は黒のスニーカーで良くないか?」という意見もあるだろう。
ただ、黒のスニーカーを履くぐらいなら、黒の革靴を履いたほうがいい。
普段着で黒のスニーカーはあまりにも無難すぎるからだ。
ダサいでお馴染みのタイヤメーカーのスニーカーも、黒のデザインは多い。
足元に無頓着な人でも、「とりあえず黒のスニーカーを履いておけば問題ない」とすら思っている。
これらの人と同じレベルになってしまうので、何でもかんでも黒を選択するのはあまりお勧めしない。
ブランドにしては良心的な価格
俺が購入した際は、Amazonで送料込みで4,500円で購入した。
スポーツショップの店頭ではセール中で6000円だったので、ネットの力はすごいものである。
もちろん、実物を手に取って、試着も気軽に試せるのは店頭のメリットである。
靴の試し履きは購入前に必ずすべきである。
たとえ同じメーカーの靴だとしても、ラスト(足型)やデザインで履き心地は大きく異なる。
正直、他に安いスニーカーはいくらでも存在する。
地域の激安靴屋に行けば、2000円程度で新品の靴も購入できるだろう。
だが、そういった価格だけが強みの靴は、デザインや品質の面で問題があることが多い。
加えて、おじさんやおばさんが履く楽ちん街歩きスニーカーが多すぎるのだ。
結局数件の店をぐるぐる回ることになるのであれば、有名ブランドの靴を買った方がいい。
店頭で試着し、それをネットで買うのが時間的にも価格的にも一番賢いやり方なのである。
まとめ
アディダスのグランドコートはシンプルで運動に取り入れやすいスニーカーである。
カジュアルコーデにもマッチするので、普段着にも採用しやすい。
ただ、フォーマルコーデが多い人は、色の選択には気を付けてほしい。
ロゴの主張が強すぎると、足元がカジュアルダウンしすぎることになってしまう。
その点、スタンスミスはロゴが目立たないので、フォーマルコーデにも取り入れやすい。
人気な理由も納得である。