G-SHOCKは何故これほどまでに人気なのか?
そう聞かれれば、それは頑丈性に全振りした究極の時計だからに他ならない。
今回は俺が自衛隊時代から愛用しているG-SHOCKスタンダードモデルのAWG-M100Aについて解説する。
結論から言えば、迷ったらコレを買っておけばハズレはない。
少なくとも、不便だから困るということは無いからである。
使用シーンごとに使い分ければ、とても便利な時計なのは間違いない。
購入経緯
オシャレに無関心の学生時代
学生時代、俺は時計を身につけていなかった。
というのも、時計は教室にあるし、いざとなればスマホで時刻は確認できるからだ。
加えて、身だしなみやオシャレにも全く気を使わない学生だった。
- 靴は瞬足スニーカー
- 鞄は大容量のリュックサック
- オタク感まっしぐらのチェック柄シャツ
- 髪型は整えず、2ヶ月半に一回伸びたら切る程度
しかし、自衛隊に就職するにあたり、時計が必要となった。
色は黒色と指定されていたため、俺は新しい時計を買うことに決めた。
買ったのはJ-AXISという無名ブランドで、ヨドバシで購入したのを覚えている。
ショーウィンドウに飾られることすらない、激安のファッションウォッチである。
時計に対して価値を感じなかったため、とにかく安い時計を選んだのだ。
型番は覚えてはいないが、SF-VG01-BKという種類に似ていた。
案の定、この時計はすぐに壊れてしまった。
使用期間は教育隊の5か月と部隊の2ヶ月、たったの7ヶ月だけである。
頑丈なG-SHOCKを迷うことなく購入
まとまった給料が入るようになると、俺もいい時計を身につけようと考えるようになった。
今までは全てにおいて価格が最優先事項だったが、それが変わり始めたのだ。
そして、新しく購入した時計こそが、G-SHOCKのAWG-M100Aであった。
特に事前に調べたわけではないが、結果としてこのシリーズを買っていた。
時計は黒でないと職場では使えなかったため、色は黒基調に青いメタルのデザインとなっている。
- 価格が1万5000円程度と良心的
- アナログとデジタルのハイブリッド
- ソーラーなので電池交換が不要
- 雑に使っても大丈夫
- マイナス10度~40度までは問題なし
機能性は抜群で、自衛隊を辞めた後もお世話になっている時計である。
今考えれば、最初からこっちを買っておけばよかったとは思っている。
もっとも、学生時代はお金がなく、時計に対して価値を感じていなかった。
この時計にたどり着いたのはJ-AXISがあってこそである。
最初からいいものを買うのはお勧めをしない。
時計を身に着ける習慣が無い人ならなおさらだ。
使ってみた感想
機能性は抜群
このモデルは56gというレザーのごとき軽量さ、メタル並みの頑丈さを兼ね備えている。
特に肉体労働系の仕事では文句なしである。
精密機器でありながら、汚れたら簡単に洗えるのも魅力的だ。
倉庫で働いていた際は、冷蔵庫と冷凍庫という過酷な環境で作業することが多かった。
夏場は冷凍庫のマイナス20℃から屋外の30℃といった極端な温度変化を何度も経験している。
しかし、それでも壊れることは無く、現在も現役で動いてくれている。
また、樹脂素材は夏場の外出でも役に立っている。
レザーバンドはどうしても汗シミが気になってしまうからだ。
メタルバンドは重たいし、ギラギラしている分主張も強い。
そんな時は、G-SHOCKの出番である。
ライト機能が地味に役立つ
この時計には蛍光塗料だけでなく、ライト機能も備わっている。
暗いところでも時刻を確認できるのは地味に嬉しい。
蛍光塗料は多くの時計に備わっているが、あれは明るいところで光を蓄積しないと機能を発揮しない。
ずっと暗いところでは、見えなくなってしまうのである。
その点、G-SHOCKはライト機能も備わっているのでとても見やすい。
カジュアルコーデにも合わせやすい
これは色の問題だが、やはり黒色の時計というのはコーデがしやすい。
黒いシャツや靴に合わせることで、それなりに引き締まるからだ。
夏場のカジュアルコーデには、この時計と黒のアイテムを合わせればそれだけで様になる。
- エアリズムTシャツ
- 黒色のテーラードジャケット
- 黒色の靴
- 白系のボトムス
俺が夏場によく取り入れたコーデである。
なお、黒色コーデの際は、必ず明るい色も取り入れてメリハリをつけるようにしてほしい。
全身真っ黒だと、ただの地味なオタクになってしまうからだ。
不便なところ
フォーマルシーンには向かない
ただ、万能のアイテムというのは世の中には存在しない。
このAWG-M100Aは、全体に使われる樹脂素材のカジュアル色が強すぎる。
悪く言えば、素材が安っぽく見えてしまうのである。
いくら黒色とはいえ、ゴムのような黒なので高級感も醸し出せない。
フォーマルコーデに合わせると、完全に違和感が出るだろう。
スーツを着るような仕事の人には、この時計は絶対にお勧めはしない。
あくまでも体を動かす肉体労働系の仕事に限定するのがいいだろう。
プライベートなら自由なので、好きにして構わない。
ただし、コーデの色は二、三色にまとめた方がいいだろう。
なので、あまり派手な色のG-SHOCKを買うことはお勧めしない。
もしフォーマルシーンでもG-SHOCKを使いたいなら、メタルが採用された高級感のある黒色系がおすすめだ。
多機能性はスマートウォッチには勝てない
確かにG-SHOCKは頑丈だ。
しかし、取り柄といえばそれしかないのである。
- アラーム
- ストップウォッチ
- カレンダー
こういった機能は一昔前であれば便利だったかもしれない。
スマートウォッチという更なる多機能を詰め込んだ時計が登場してしまったからだ。
G-SHOCKは小さな4つのボタンと、見にくいスクリーンで操作をする必要がある。
正直使わないし、取説を読まなければ使い方もわからない。
だが、スマートウォッチならそんなことはない。
扱いやすいタッチスクリーンで、スマートにこなしてくれる。
日常利用であれば何の問題もない。
もはやG-SHOCKは、過酷な環境でも使える頑丈さしか魅力がない。
もっとも、それこそがG-SHOCKの原点であり、本来の魅力である。
- 20トントラックに轢かれても大丈夫
- 落としても壊れない
- 氷点下45度でも稼働
もはや壊すことのほうが難しい時計だろう。
だからこそ俺も気に入っているし、10年も使い続けている理由だ。
まとめ
G-SHOCKについてまとめてみた。
使用シーンをしっかり考えれば、最高の使い勝手を発揮する時計である。
価格も決して高く無いので、とにかく頑丈な時計が欲しい人は、入門用としておすすめしたい。
ただし、フォーマルなシーンでは完全に場違いになるので、気をつけてほしい。
世の中に万能な時計というのは存在しない。
使用シーンに合わせて、しっかり使い分けるべきである。