【レビュー】収納は少なめ、それがいい。イルビゾンテのトートバッグの魅力

レビュー

バッグはたくさんのアイテムを持ち運ぶためだけのものではない。

コーデを形作る大切なパーツの一つである。

今回は俺がプライベート用で愛用しているイルビゾンテのトートバッグについて紹介する。

正直、収納量はカバンとしては多くはない。

マチが狭いためすぐパンパンになるし、価格も安いとは言えない。

だが、コーデのしやすさやレザーの質感は確かに魅力的なアイテムである。

イルビゾンテについて

歴史

イルビゾンテは1970年にイタリアのフィレンツェで創設されたレザーブランドである。

創業者の名前はワニー・ディ・フィリッポであり、革製品に情熱とこだわりがあったという。

”イルビゾンテは、私が革を裁断し、縫い合わせ、撮影した映画の主役だ”と語っている。

ブランド名になっているイルビゾンテIl Bisonteはイタリア語でバッファローの意味である。

バッファローに象徴される「力強さ」をブランドロゴに取り入れたのだ。

ちなみに、創業当時のロゴに星は存在しなかった。

革製品のアイテムはフィレンツェの工房で生産されており、”Made in Italy”の文字が刻まれている。

都市から半径30km以内に工場を集約し、フィレンツェで作ることに一貫している。

数々の芸術家を輩出してきた街ということもあり、こだわりがあるのだろう。

シンプルな外観と高品質なレザー

イルビゾンテの特徴は、驚くほどシンプルなデザインである。

外観にポケットやデザインを施すことなく、ミニマルに仕上げているのが特徴だ。

一枚の長方形の布に、小さないバッファローが刻まれた形が非常に多い。

こういったデザインは、一見すれば退屈に思えるかもしれない。

だが、飽きの来ない見た目はどんな年代ともマッチするというメリットがある。

長く使う革製品だからこそたどり着いた結論なのだろう。

イルビゾンテの革は高品質でも知られている。

柔らかい植物タンニンのなめし革を使っているのだ。

使い込むほどに深みのある色合いと愛着が生まれ、エイジングも楽しめる。

購入経緯

ヘルツの失敗体験

俺がイルビゾンテのトートバッグを購入したのは、ヘルツでの失敗経験からだ。

ヘルツは確かに丈夫で高品質なレザーバッグであった。

だが、とにかく重くて使いづらかったのだ。

それがブランドの魅力ではあるのだが、俺の需要とはうまくマッチしなかった。

魅力的ではあるが、実用性には欠けるといったところだ。

そこで俺は、レザーブランドで有名なイルビゾンテに目を付けた。

横浜の店舗で実物を目にして、実際に購入したのは川崎のブックオフだ。

中古でも9900円という強気の価格で少しためらった。

だが、この買い物は俺にとって正解だった。

黒色が最も使いやすい

俺が購入したのは、シンプルな黒の縦長トートバッグである。

大きさは持ち手を含めずに高さ34cm×横幅31cm×幅7cmといったところだ。

持ち手からバッグ全体まで全てレザーでできたタイプである。

わかりにくいかもしれないが、中央にはイルビゾンテのロゴもある。

このアイテムを選択した決め手は、色と形である。

まず、黒というのは鞄の中でもっともコーデがしやすい色である。

というのも、俺たちは黒色のアイテムを持っていることが多いからだ。

  • ジャケット、シャツ、ズボン、靴
  • 時計、手袋、サングラス等の小物
  • 黒色の髪の毛

イルビゾンテは多彩なカラーバリエーションを展開しているが、初心者には黒かダークブラウンをお勧めする。

デザインは地味すぎるくらいがちょうどいい

高価格帯のアイテムを買う場合、シンプルなデザインを選ぶのが一番だ。

地味すぎるくらいがちょうどいいのだ。

せっかくだから派手なデザインを選びたくなる気持ちもわかる。

だが、それは失敗する原因の代表例だ。

確かにアイテム単体で見ればカッコいいデザインというのはある。

だが、コーデは単体ではなく組み合わせで決まる。

派手なアイテムは、いざ使ってみるとコーデと調和せずに浮きがちになるからだ。

形は長方形のトートバッグを選択した。

これは身体のシルエットをスリムに見せる錯覚効果があるからだ。

縦長のデザインが、体のラインを横から縦に強調してくれるためである。

使用感

カジュアルダウンに役立つアイテム

このトートバッグを使うのは、プライベートでの遊びの時である。

ちょっとした食事や街歩き、女性とのシーンでよく使っている。

俺はテーラードジャケットやドレスシューズ等のフォーマルな服装が好きだ。

ただ、完全にスーツのような恰好は堅苦しいだけでおすすめできない。

なので、フォーマル7、カジュアル3の割合でアイテムを選ぶことが多い。

  • 襟付きシャツの代わりにTシャツ
  • スラックスの代わりにジーンズ
  • 白や黒等の落ち着いた色から黄色や青等のカジュアル色

こういったアイテムを取り入れている。

本来トートバッグはカジュアルなアイテムである。

だが、素材と色によって印象はガラッと変わってくる。

イルビゾンテの場合、程よくレザーの高級感があるが、だからといって堅苦しくもない。

まさにおしゃれを演出するのにぴったりのバッグなのだ。

収納量は少ない

イルビゾンテ全体のアイテムに言えることなのだが、収納量は多くはない。

機能性ではなくデザイン性を重視したアイテムが多いためである。

特にショルダーバッグやトートバッグはその傾向が強い。

そのため、たくさんのアイテムを持ち運びたい人にイルビゾンテは向かない。

俺がこのバッグを使う際は、アイテム数をかなり制限している。

財布や手帳といった基本的な物しか入れないようにしているのだ。

これらのアイテムを、内部のポケットに分散して入れている。

人によっては、ポケットで済んでしまうような量かもしれない。

ただ、イルビゾンテのトートバッグは、多くのモデルで1室構造を採用している。

つまり、仕切りやポケットが存在しないのだ。

その場合は、薄いインナーバッグを使うのがおすすめである。

パンパンに荷物が詰まったバッグはダサいだけである。

形が崩れる要因にもなるのでお勧めしない。

せいぜい折り畳み傘やサングラスケース程度の厚さが限界だろう。

もし買い物等をするのであれば、別途でエコバッグを入れておくのが必須である。

まとめ

イルビゾンテのトートバッグについて語ってみた。

デザイン性を重視したバッグのため、普段使いのコーデにうまくマッチするはずだ。

荷物は多ければ多いほど、シルエットは崩れてしまう。

必要最小限のアイテムに絞り、魅力的な見た目を維持することを心掛けてほしい。

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