いい香りがする人は魅力的に感じる。
これは男女ともに共通の認識である。
香りをコントロールすることで、自分を演出できるのだ。
今回は馬車のロゴで有名なアパレルブランドのコーチが展開する香水について紹介する。
ブラックのボトルに包まれた洗練された香り、その名は『COACH MEN BLACK』だ。
COACHについて
アメリカ発のファッションブランド

コーチは1941年にアメリカで誕生したブランドだ。
今でこそ多数のアパレルアイテムを展開しているが、もともとは革製品の工房として始まっている。
ブランドデザインの馬車には、「昔ながらの丁寧な作業」の意味が込められている。
そもそも、COACHというのは英語で馬車の意味である。

アイテムは高級感は残しつつも、実用性を重視したデザインが特徴的だ。
日常生活でも扱いやすいのか、街中を見てみると、コーチのカバンを使っている人は結構いる。
大手の百貨店では必ずと言っていいほど扱いがある。
手の届く贅沢品

コーチのアイテムは良心的な価格である。
ヨーロッパのラグジュアリーブランドと比べれば、価格帯は非常にリーズナブルだ。
- ルイ・ヴィトンは7万円から20万円以上
- コーチは1万5000円から6万円程度
ブランドコンセプトの「Accesible Luxury,手の届く贅沢品」を体現している。

ルイ・ヴィトンは高級感で言えば圧倒的な存在感である。
だが、あのLVロゴのモノグラム柄は、あまりにもブランド主張が強すぎる。
使いこなすのは相当難しいだろう。
実際、鞄だけがルイ・ヴィトンの人を見かけるが、正直似合っていないことが多い。
ハイブランドの存在感が、コーデの中で浮いてしまっているからだ。
ハイブランドを身に着けるのであれば、自身の魅力もブランドに負けないように磨かないといけない。

だが、コーチであれば、まだわからなくもない。
まあ、それでC柄のデザインは、ルイ・ヴィトンのLV柄と似ているところもあるが。
香水との出会い
フレグランスセットを購入

俺がコーチの香水を手に入れたのは、ヨドバシのフレグランスセットからである。
使っていた香水が少なくなったため、新しいのを買い足すことにしたのだ。
ただ、いつもテスターを試しているロフトで香水を購入するのは気が引けた。
確かにライジングウェーブやプラウドメン等の優秀な香水はある。
だが、どうにもそれでは味気なく感じた。
知っている香りというのは安心ができる一方で、発見も少ない。
そこで、俺はフレグランスセットを購入することにした。
ヨドバシでは年始に香水のセットを販売している。
ウエニ貿易フレグランスセットという名前だ。
意外性のあるアイテムばかり手に入る

- コーチメンのブラック オードトワレ40ml
- ゲスのエフェクト オードトワレ100ml
- ボトコラックスのファブリックスプレーブラック290ml
これらの3点が入っていた。
正直、どれも試したことの無かったアイテムなので、興味がそそられた。
新品の価格で考えれば8000円から1000円程度のアイテムである。
それを5500円、ポイント分も考えると5000円で購入できているのでお得ではある。

まあ、中古で探せばもっと安くは手に入るのだとは思う。
在庫処分セールのアイテムを抱き合わせで買わされた感もある。
ただ、探している時間と信頼性をお金で買ったと思えば文句はない。
その中で、一番興味を抱いたのが、コーチメンのブラックであった。
40mlという少なめのサイズではあったが、お試しにはもってこいだ。
使ってみた感想
洗練された容器

コーチメンは2017年に発売されたコーチ初のメンズ香水だ。
特徴は、何と言ってもその洗練された容器の見た目から始まる。
俺は今までサムライやライジングウェーブ等を使ってきたが、こんな容器は初めてである。
香水にレザータグというのもなんとも意外性のある組み合わせである。
これなら容器を集めたくなる人の気持ちもよくわかる。
まあ、香水のビンは液体を出すことはできても、入れることはできないタイプも多いのだが。

タグにはCOACH NEW YORKの文字があしらわれている。
これはコーチのバッグにも使われているのと同じタグだ。
1941年にレザーブランドとして設立したコーチならではのデザインである。
また、コーチの香水にはロック機構が備わっている。
上部のノズルを横にすることで、香水が出ないようにできるのだ。
こういった地味なポイントも、なんとなく嬉しい。

箱を開けた瞬間、あたりにはムスクとアンバーの残り香が広がる。
高級感のある香りというやつだ。
フランス語が書かれていると何となく高級感を感じるが、コーチはアメリカのブランドである。
香りについて

いわゆる”外国人のよくある香り”だと俺は感じた。
大人っぽさ、できるビジネスマンを演出したい人にはもってこいの香水だ。
- トップノート(最初に感じる香り) 梨やシトラスのフレッシュな香り
- ミドルノート(時間が経つと感じられる香り) スパイシーさとウッディなニュアンス
- ラストノート(香りの残り香) ムスクとアンバーの落ち着いた香りが長く持続
存在感のあるスパイシーで甘い香りというやつである。
石鹸や花の香りといったものとは全く違うタイプだ。

もちろん悪い香りでは無いし、使いやすくもあるとは思う。
ただ、香りそのものはかなり強めである。
そのため、体につけるのは1プッシュで十分である。
持続時間はオードトワレにしては長持ちする。
香水というのは、本人が思っている以上に強く香っているものだ。
なので、「物足りないかな」くらいがちょうどいいのだ。
まとめ
コーチメンブラックについて語ってみた。
海外の香水にしては、比較的使いやすいアイテムなのかなと感じる。
価格もそこまで法外な料金というわけではない。
ただし、香りそのものはかなり強めだと感じる。
つけるなら1プッシュで十分であろう。