【コラム】福袋に1日前から並ぶ生活保護?

コラム

年末年始のイベントといえば、福袋だ。

抱き合わせ商法、売れ残り処分、話題性づくり

色々言われてはいるが、なんだかんだで魅力的なのも事実だ。

俺も毎年買っており、一種の楽しみにもなっている。

だが、今回はそんな福袋を通して見えてきた異常とも思える光景を解説する。

明らかにホームレスのような見た目をした人たちが並んでいるのである。

結論から言えば、普通に働くことができなくなった人たちだ。

今回はそんな彼らの実態を語っていきたい。

年末に見た異常な光景

前日の昼間から並ぶ人たち

福袋に前日から並ぶ人がいるのは有名な話だ。

どうしても欲しい商品がある人は、確実にゲットするため深夜から並ぶのである。

もちろん、近隣住民の迷惑になることもあるが、そんなことには関心が行かない人もいる。

実際、俺が毎年行くヨドバシでも、深夜組というのは存在する。

というのも、人気商品は開店と同時に既に売り切れだからだ。

そのため、あらかじめ配られる整理券を入手するのが必要不可欠だ。

整理券を入手するためには、とにかく列に並ばなくてはいけない。

  • 需要と供給が少ない人気商品
  • 海外で売れる国内限定生産品
  • 熱狂的なマニアがいる商品
  • 高値で転売ができる商品

こういったものはすぐに売り切れる。

実際、アップルやサーフェスといったアイテムは、毎年開店と同時に売り切れる常連だ。

ガンプラ、トミカ、ミニ四駆といった商品も、一部のマニアに高値で売れるのですぐに品切れる。

一時期はPS5やスイッチ等の需要と供給が安定しないアイテムもすごかった。

店の前には数量限定夢のお年玉箱として大きなポスターが置かれている。

人気商品は開店と同時に売り切れのシールが貼られるのだ。

明らかに見た目がホームレス

だが、そんな福袋に並ぶ列で、異様な光景を見かけた。

並んでいる人の見た目が異質だったのだ。

  • ボサボサに伸びた髪の毛
  • 汚れだらけのジャンパーとフード
  • 鼻をつまみたくなる不快な臭い
  • ブルーシート、スーツケース、屋外用の椅子

その身なりは明らかに生活保護や日雇い労働者、ホームレスといった感じであった。

社会と関わりを持たない人がするような外見だったからだ。

いくら見た目に無関心でも、浮浪者のような見た目はデメリットしかない。

以降、この記事の中では生活保護受給者と仮定する。

俺はこの光景を見て唖然とした。

購入目的は十中八九アップルやサーフェス等の転売人気商品だ。

でなければ、わざわざ前日の朝から並ぶ必要がないからだ。

だが、並んでいる人の雰囲気は、明らかに購入アイテムには相応しくなかった。

パソコンやスマホを使いこなすことさえもできなさそうな感じである。

彼らは間違いなく転売目的の購入だろう。

不自然な行動には相応の理由がある

なぜわざわざ1日前の昼から並ぶのだろうか?

転売アイテムの利益率が高かったとしても、額というのはたかが知れている。

よくても、せいぜい1万や2万程度が限度だろう。

しかも、それは専用の販路を持っている場合のみである。

転売は販売するまでが仕事である。

どんなにいいものを安値で仕入れても、販売先が見つからなかったら意味がない。

アイテムを仕入れるのも大変だが、希望価格で売却するのも大変なのだ。

俺はこれを靴の転売で嫌というほど味わった。

果たして生活保護の人にそんなことができるのだろうか。

しかも、拘束時間が約24時間という点も忘れてはいけない。

並んでいる間はずっと拘束されるのである。

年末年始というのは恋人や家族がいる人には大事な時期だ。

地元の友人と久々に遊ぶのもいいだろう。

100歩譲って、並んでいる間に勉強や読書等のスキルアップをするならまだわかる。

時間の有効利用という観点では効果的だからだ。

だが、並んでいる人は何をするわけでもなく、ただ下を向いて俯いているだけである。

つまり、時間を潰しているだけなのだ。

なぜこんなにも不自然な行動を彼らはするのだろうか。

俺は一つの可能性を考えた。

それは、彼らが普通に働くことができない人たちであるということだ。

つまり、就労ビザが降りていない外国人や生活保護の受給者である。

働きたくないが、お金は欲しいという人の可能性もあるだろう。

生活保護の実態

年収400万より楽な暮らしぶり

生活保護受給者というのは、国から税金で最低限の生活が保障されている人たちだ。

もらえる額面は自治体や生活環境によって異なる。

俺の住んでいる横浜市では、一人暮らしで月額14万円から17万円のお金が支給される。

  • 住宅扶助で月額4万円〜7万円
  • 生活扶助で月額10万円
  • 税金は免除され、年金や健康保険は払わない
  • 医療扶助で医療費や薬代は無料
  • 介護者がいれば介護扶助、子どもがいれば教育扶助支給
  • 就労、出産、葬祭扶助も存在

正直、生活するだけであれば、なんの苦労もしない。

お金の使用用途は食費と日用品が大半を占めるからだ。

仮に食事代で3万円、家賃と光熱費で5万円を使ったとしよう。

残りの6万〜9万円は、毎月好きに使えるのである。

もちろんスマホを持つことも可能なので、娯楽には事欠かない。

生活に必要とあらば、車だって購入可能である。

生活自体に困ることはないのだ。

むしろ税金や医療費がかからない上に働かなくて済むので、低年収の人よりも豊かな生活ができてしまうのだ。

貯金は20万円から30万円程度しかできないのは注意点だ。

だが、日本に暮らす人の50%は貯金額が100万以下とされている。

生活保護だろうと、そうでない人だろうと、貯金は少ないのだ。

9割の受給者は脱却できない

最初はなんとかして生活保護を抜け出したいと誰もが思う。

だが、だんだんと居心地が良くなっていくのだ。

人間は良くも悪くも、どんな環境にも慣れてしまう生き物だからだ。

  • 働かなくても生活に十分なお金が入ってくる
  • 仕事によるストレスやプレッシャーからの解放
  • 余計な人付き合いをしなくていい
  • 実質打ち切られることのない制度
  • 動画、ゲーム、ネット等の安く楽しめる膨大な娯楽

一度その甘い汁を味わってしまうと、人間はなかなかやめられない。

その結果、9割の受給者は生活保護を抜け出せないと言われている。

頑張って働こうと思っても、ミスマッチな企業に入ってしまう可能性は高い。

一般的な企業であれば、経験やスキルの乏しい彼らを採用するメリットはないからだ。

誰でもいいから人手が欲しいという会社なら採用するだろう。

だが、そういったところは総じて労働環境が劣悪な場合が多い。

彼らにとって、”日本では働いたら負け”なのである。

努力する理由がない

確かに年収500万程度の仕事につければ、生活保護よりはゆとりのある暮らしはできる。

しかし、相応の年収には相応のスキルと経験が要求される。

努力することが必要不可欠なのだ。

当然、辛いことやストレスもあるだろう。

今まで社会とのつながりを避けてきた受給者には、到底無理な話である。

しかし、だからといって簡単に就職できる仕事もやりたくはない。

アルバイトなら彼らもできるが、わりに合わないからやりたくないのだ。

給料は低いし、肉体的に辛い仕事も多い。

当然、ストレスだってある。

となると、生活保護を続けた方が楽だとなってしまうのだ。

福袋に並ぶ理由

待つだけでお金がもらえる仕事

普通の仕事ができない生活保護受給者にとって、福袋の列に並ぶのはお小遣い稼ぎにはちょうどいい。

並んでいるだけでお金がもらえるので、特にストレスもないからだ。

もちろん、並ぶ時間と寒い環境のことを考慮すると、明らかにわりに合わない。

だが、彼らは普通の仕事ができない以上、残されたお金を得る手段はそれくらいしかないのだ。

加えて、転売であれば一過性の収入源という受給者側にとってのメリットがある。

生活保護は、定期的にケースワーカーと面談をする必要がある。

この際、安定した収入源があると支給額を減らされてしまうのだ。

だが、転売であればケースワーカーに安定した収入源と判断されない。

そもそも報酬も現金でもらうため、バレることはまずないだろう。

弱者を利用する人たちの存在

  • 生活保護受給者
  • ホームレス
  • 就労ビザが無い外国人

こういった社会的弱者たちは、並ぶことはできてもそこから先の行動はできない。

例えば、転売をしようにも、どうやって転売したらいいのかわからないのである。

もちろん何を転売したら高く売れるかもわからない。

高収益が見込める販路など、当然知りもしないだろう。

スマホがあればある程度は調べることはできる。

だが、彼らにとっては”やり方を調べる”というちょっとしたことも、”努力”になってしまうのだ。

今まで与えられた生活をしてきた彼らにとって、自分で何かを調べるというのは到底無理なのだ。

では、なぜ彼らは列に並ぶのだろうか。

それは、指示役がいるからに他ならない。

あらかじめ彼らに情報を与え、並ばせているのである。

買い取った商品は指示役が回収し、高値で売り捌くというわけだ。

並んでいた人には現金を手渡しするので、口座が無くても問題はない。

結局、前日の朝から列に並ぶ人というのは、誰かにいいように使われているだけなのである。

所詮は口約束で集まった人間なので、お金がもらえるという保障もどこにもない。

変化や努力に対して消極的

単にお金を得ることが目的であれば、短期的でも働いた方が明らかに効率はいい。

お金だけでなく、経験も手に入るので、今後の人生の参考にもなるからだ。

だが、生活保護受給者は変化や努力がとにかく嫌いだ。

現状維持が何よりも好きで、変わらないことを好むのである。

これは致命的な問題である。

1. 自己成長の停滞: 自分を変えようとする努力をしなくなるため、新しいスキルや知識を身につける機会が減少する。結果として、能力の向上やキャリアの発展が妨げられる

2. 社会的孤立: 変化を恐れ、積極的に社会との関わりを持たなくなると、孤立が進み、社会的なつながりを持つことが難しくなる。これは精神的な健康にも影響を与える。

3. 低い自己評価: 自分を変える努力を放棄することで、自己評価が低くなる。自分の可能性に対する自信を失うと、さらに消極的になり、より困難な状況に陥りやすくなる。

4. チャンスの喪失: チャレンジしなければ、新しい機会や可能性が生まれない。変化に消極的なままでいると、他の人と同じように成長することができず、結局は時代遅れになる。

そんな彼らにとって、並ぶだけというのはとても簡単なお小遣い稼ぎの手段なのだ。

まとめ

福袋に前日の朝から並ぶ生活保護受給者について語ってみた。

この光景が異常とも思えるのは、彼らが俺たちの考える生き方とは違った価値観で生きているからに他ならない。

普通に働くことができない彼らにとって、並ぶだけでお金がもらえるのは幸せなことなのだ。

人間は、どんな環境でも必ず慣れてしまう生き物である。

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