歯ブラシ、歯間ブラシ、マウスウォッシュ、歯のケアには様々なアイテムが欠かせない。
俺は歯に対して150万円以上投資をしている。
そのため、何としてでも失いたくないという思いが強い。
今回は俺が愛用しているウォーターピック社のウォーターフロスについて紹介する。
デンタルフロスや歯ブラシでは届かないところを清掃できるアイテムである。
特にワイヤー矯正やインプラントをしている人にはお勧めだ。
ただし、あくまでも補助道具なので、他のケアも忘れないように。
俺の歯磨き事情
かつては最悪な口内環境

べつに俺は最初から歯に対する意識が高かったわけではない。
むしろ最悪だったというべきだろう。
- 小学校時代は歯の検査でC判定の常連、何故かたまにA判定
- 高校時代は虫歯6本、そのうち3本はC2レベルでインレー(銀歯)の治療
- 先天性欠損歯で前歯が足りず、かつ歯並びもガタガタ
特に銀歯は今でも悔やまれる。
見た目がとにかく目立つからだ。

加えて、経年劣化も問題である。
銀の詰め物と歯の小さな隙間から虫歯が進行する可能性があるからだ。
虫歯の原因は間食の多さ

俺の虫歯の最大の原因は間食である。
子どもの頃の俺は、とにかくお菓子の間食が好きだったのだ。
お気に入りはアイスやポテトチップスだ。
当時は、食後に歯さえ磨いていれば問題ないと思っていた。
実際、お菓子の後はすぐに歯を磨いていた。
しかし、実際はこの考えが大きな間違いだったのだ。

何かを飲んだり食べたりすると、糖や炭水化物を餌とするミュータンス菌が酸を分泌する。
すると、口内濃度が酸性に傾く。
酸性の濃度ではエナメル質が一時的に柔らかくなり、虫歯になりやすくなる。
この状態では、歯を磨くとエナメル質が削れやすくなるというデメリットもある。
なので、食後にすぐ歯を磨くのは本来は望ましくない。
口をすすいで酸を薄めたり、ガムを噛んで唾液の分泌を促すのがあるべき姿だ。
ただ、実際はそんな都合よく時間が空かないのが現実だろう。

もちろん、俺たちの身体には防衛機能が備わっている。
糖や炭水化物を摂取しなければ、30分から60分ほどで唾液が濃度を中性に戻してくれるのだ。
だが、もしダラダラ飲み食いが続けば、エナメル質が弱い状態が続くことになる。
つまり、間食が多い人は、それだけ虫歯のリスクが高くなるということなのだ。
ブラッシングだけでは限界がある

そもそも、ブラッシングだけで歯を綺麗に保つというのは無理がある。
ブラッシングだけで落とせる歯垢の割合は6〜8割程度と言われている。
しかも、これは十分に時間をかけて、正しいやり方で行われた場合だ。
だが、実際はそんな都合よくはいかない。
- 時間が無いので2分ほどでブラッシングを終了
- そもそも正しいやり方がわからない
- 磨きにくい歯間、奥歯に汚れが残り続ける
- 歯ブラシでは落とせない歯石の存在
なので、俺たちは3ヶ月に一度は定期検診に行き、状態を把握する必要があるのだ。

だが、歯科検診に行かない人というのは多い。
おそらく、学生時代の歯科検診が最後だろう。
- 過去1年間に歯科検診を受診した人の割合: 58.0%
- 職場や自治体が実施する歯科検診の受診率: 13%
つまり、約4割の人間は、歯科検診を受診しないのである。
こんな状態で、歯さえ磨いていれば大丈夫というのは無理がある。
9割の人間は虫歯の罹患経験がある。
6割の人間は職場等で歯を磨かない。
3割の人間は未処置の虫歯を放置している。
150万以上を歯に投資

社会人になり、俺は歯に対して投資をした。
歯に対する価値観が変化したからである。
人は見た目が10割だ。
学生時代はお金が無くてできなかったが、社会人ならまとまったお金も作れる。
俺は自由診療で歯列矯正をすることにした。
歯列矯正で100万円、インプラントで60万円ほどだ。
そして、歯列矯正を通して、俺はなんとしてでも歯の状態を健康に維持したいと考えるようになった。
正しいブラッシング技術だけでは限界があるのはわかっていた。
そこで俺はデンタルフロス、マウスウォッシュを活用し、歯ブラシの弱点を補うことにした。
そして、俺はウォーターフロスという存在に目をつけた。
ウォーターピックの魅力
超強力な水圧で汚れを落とす

俺が購入したのはアメリカのウォーターピック社が手掛けるウォーターフロスWF-10だ。
ウォーターフロスとは、水を高水圧で噴射して汚れを落とすデンタルケアアイテムのことである。
これは歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットの洗浄に適している。
加えて、インプラントや歯列矯正器具周りのクリーニングにも有効なアイテムだ。

水を容器に入れて電源をオンにすると、強力な水圧を出し続けるのだ。
その継続時間はおよそ45秒ほどだ。
これで驚くほど汚れがとれる。
ブラッシングとデンタルフロスで綺麗にしたつもりでも、汚れが出てくるのだ。
ワイヤー矯正中でも使える

ウォーターピックはワイヤー矯正でも役立つ存在だ。
ワイヤー矯正中はデンタルフロスが使いづらいという問題点がある。
歯間と歯茎の間にワイヤーを通すことになるため、フロスを上から差し込むことができないからだ。
当初、俺はリールタイプのフロスを使って、隙間から無理やり通してはいた。
だが、このやり方は時間もかかるしやりにくい。
だが、ウォーターピックであれば、そのままあてるだけなので簡単だ。

先端のノズルも、用途に合わせて取り換えることができる。
懸念事項
口内を痛めるほどの水圧

まずウォーターフロスは水の勢いがとても強い。
誤った使い方は、普通に怪我をする原因になるアイテムだ。
歯茎から血が出ることもある。
使用は1日2回までとし、ブラッシングとデンタルフロスの後に使うのが効果的だ。
最初は軽めに使うのがコツだ。
水の跳ね返りに注意

鏡を見ながら使う場合、必ず浴室の鏡でやることをお勧めする。
というのも、水がすごい勢いではねることになるからだ。
本体はIPX7の防水設計なので、問題はない。
慣れてくれば、歯磨きと同じように口を閉じてできるようになる。
あくまで補助的な道具

万能な道具のように聞こえるが、ウォーターフロスはあくまでも補助的な道具だ。
歯周ポケットには確かに効果的な道具だ。
だが、デンタルケアは歯周ポケットだけでは終わらない。
- 日々の正しいブラッシング
- デンタルフロスで歯間の汚れをとる
- マウスウォッシュで細かい汚れを除去
- 3ヶ月に一度の定期検診で歯石を除去
これらの基本を忘れてはいけない。
いくら高性能な道具を手に入れても、習慣が身についていなければ宝の持ち腐れだ。
ウォーターフロスは1万円前後はするので、無駄な買い物はしたくないはずだ。
まずは日頃のブラッシング状況を改善してほしい。
ウォーターフロスを使う前に、まずは歯磨きの基本習慣を身につけるのが先である。
まとめ
ウォーターフロスWF-10について紹介してみた。
歯周ポケットをケアしたい人には最適な道具である。
また、矯正器具やインプラントをしている人にもお勧めだ。
だが、あくまでもこれは補助的な道具にすぎない。
まずはデンタルケアの正しい習慣を身につけることが先である。