清潔感は身だしなみを整えるうえで非常に大切な要素だ。
清潔感が無いだけで、生理的に無理と思われることも多い。
だが、”清潔な髪”と”清潔感のある髪”は似ているようで大きく異なる。
今回は髪型とクールグリースGについての話だ。
スタイリング剤は決して汚いものでは無い。
上手に使うことで、印象操作が可能になる優れたアイテムである。
髪の毛について
散髪の目的はバランスを整えるため
整髪料を効果的に使うには、事前準備として定期的な散髪が必要不可欠だ。
髪は一か月に一回はカットした方がいい。
人によっては間隔が短すぎると感じるかもしれない。
実際、俺も見た目を気にしなかったときは、3か月に一回等もざらだった。
お金を節約したいというの理由もあった。
だが、ここに大きな意識の違いがある。
見た目に気をつかわない人にとって、髪は長くなったら切るものである。
長い髪は不便なので、さすがに切らないとまずいとなるからだ。
だが、見た目を気にする人は、髪はシルエットが崩れたら切るものなのだ。
たとえ長くなくても、バランスが崩れたから切るのである。
部位によって違う髪の成長速度
髪の毛は一日で0.3~0.4㎜伸びるとされている。
これは一か月で約1cmである。
しかし、実際髪の毛は部位によって伸びる速度が異なる。
この違いが、見た目のバランスを崩す原因になるのである。
- 頭頂部・トップ 遅い(量が増えると野暮ったくなる)
- 側頭部・サイド 速い(バランスを崩す要因)
- 前頭部・前髪 遅い(前髪なので目立つ)
- 後頭部・後ろ髪 速い(後ろなので目立ちにくい)
べランスを崩す一番の原因は、側頭部、サイドの髪の毛である。
正面から見ても目に付くのに、伸びる速度も速いために目立つのだ。
なので、側頭部の髪の毛をいかに管理するかが重要なのだ。
前髪は体感としては早く感じるかもしれないが、実際は遅い速度だ。
俺はツーブロックが好きということもあり、サイドはいつも1mmのバリカンを入れてもらっている。
地肌が見えてしまうと心配されるが、実際は伸びる速度も速いので気にならない。
清潔感を出す髪の量
清潔感を出すには、4か所の髪のボリュームを意識してほしい。
部位 | 注意点 | 清潔感アップのポイント |
---|
襟足 | 毛のラインが乱れないように | スッキリ短めに整える |
耳周り | 髪が耳にかからないこと | 自然なカーブでカット |
前髪 | 目にかからない、額を出す | 目元を明るく見せる長さ |
トップのボリューム | 膨らんだり潰れたりしない | 軽くすく・適度なボリューム |
こららを意識するだけで、しっかりした印象を与えることができる。
出すところはしっかり出すということだ。
長髪の髪型が不潔に思われがちなのは、隠す箇所が多いからである。
そして、散髪をしたら整髪を忘れてはいけない。
髪そのものは量が少なくなって清潔になったかもしれない。
だが、見た目の清潔感という意味では不十分だからだ。
スタイリング剤について
クールグリースGとの出会い
俺が人生で初めて購入した整髪料は、グリースではなくワックスだった。
ギャツビーのムービングラバーシリーズのスパイキーエッジである。
ただ、当時はワックスの使い方がよくわからず、あまり魅力に感じなかった。
もともとワックスというのは自然な仕上がりに適したアイテムだ。
つまりセットしていることを目立たせたくない場合に使うものなのだ。
項目 | ワックス | グリース |
---|---|---|
仕上がり | ナチュラルで柔らかい動きのあるスタイル | ツヤのある濡れたようなスタイル |
セット力 | 中程度~強い(製品により異なる) | 強い(髪型をしっかり固定) |
ツヤ感 | 控えめ~ややツヤあり | 高いツヤ感 |
おすすめの髪型 | 束感のあるカジュアルなスタイル | オールバック、ポンパドールなどクラシックなスタイル |
髪質 | 軟毛~普通毛(軽い仕上がりが好みの方) | 剛毛~普通毛(重さを利用して髪を抑えたい方) |
洗い落としやすさ | 比較的簡単 | 油分が多く、シャンプーが必要 |
シーン | カジュアル、日常、軽いフォーマル | ビジネス、フォーマル、クラシカルなシーン |
しかし、グリースという存在を知り、整髪料の魅力に気が付いた。
最初は同じメーカーのスタイリンググリースシリーズからアッパータイトを使っていた。
ワックスとグリースを混ぜて使ったりもしていた。
驚くほど整髪力が上がり、俺は感動したのを覚えている。
だが、慣れてくると違うものを試してみたくなるのが人間というものだ。
そこで出会ったのがクールグリースGだった。
使ってみた感想
クールグリースGはほどよくウエット感が出せるグリースだ。
水性ポマードであるため、髪に馴染ませやすくツヤ感を出しやすいのが特徴だ。
カジュアルからフォーマルまで幅広く活躍するアイテムである。
俺も仕事がある日、無い日に関わらず愛用している。
水を付けたら簡単にスタイリング変更ができるのもポイントだ。
ガチガチに固まるわけではないのだ。
逆に言えば、髪を立ち上がらせたい人には物足りないアイテムかもしれない。
セット力がより強力なクックグリースがおすすめである。
七三、リーゼント、モヒカンといったスタイルにも対応している。
どんな整髪料にもいえることだが、つけすぎは厳禁である。
使い過ぎはテカリとベトベトした見た目を作り出すので、注意してほしい。
清潔と清潔感は違う
“清潔な髪”と”清潔感のある印象”は似ているようで異なる。
スタイリング剤は”清潔感のある印象”を作り出すために使うものである。
“清潔な髪”
- 汚れが無い
- 自然な状態
- 無臭である
“清潔感のある印象”
- 髪型が整っている
- 程よいツヤ感
- 手入れされている雰囲気
極端な話、髪が綺麗に洗ってあっても、乱れていればだらしない髪形である。
何もつけていない無造作ヘアは、髪型も乱れやすい。
フォーマルシーンでは悪目立ちする可能性もある。
印象という観点では「整える」ことで清潔感を高める方が、メリットが大きいのである。
使用における注意点
つけすぎは厳禁
使用時には少しずつ使うのが鉄則だ。
新しく購入したアイテムというのは、早く効果を確かめたいものだ。
だが、最初は使い方にも慣れてないので、髪型が思ったようにセットできないことも多い。
その結果、整髪料をつけすぎてしまいがちになる。
これではベトベトしすぎて、汚い髪形になってしまう。
クールグリースGの場合、少量でも十分なセット力とツヤがある。
たくさん使う必要は全くない。
毛先や中間部分に馴染ませ、束間をつくるのがコツだ。
もしたくさん使う必要がある場合、そもそも整髪料の種類を間違えている可能性もある。
ドライ、ウェット、ソフト、ハードの要素の中から、自分が求める種類を模索してほしい。
もしくは、髪の毛の量が多すぎるという可能性もある。
毛量が多ければ、それだけセットは大変になる。
整髪料の以外の準備も怠らない
整髪料は便利だが、それだけで髪型が上手くきまるわけではない。
- 定期的な散髪で髪型のベースづくり
- ドライヤーの温風と冷風で髪型を固定
- コームやブラシで整える
- 霧吹きで整髪料の馴染みをよくする
こういった事前準備も大切にしてほしい。
結局のところ、いくら道具だけ買っても、それをうまく使いこなせなければ効果は低い。
最初はうまくいかないかもしれないが、失敗するということは成長している証でもある。
何度もトライして、自分にあったやり方を見つけるのが大切だ。
まとめ
髪型とクールグリースGについて語ってみた。
ただ清潔なだけの髪型ではなく、清潔感のある髪型を目指すことが大切だ。
そのためには、整髪料は心強い味方となる。
つけすぎには気を付けて、少量ずつ試していってほしい。